ししどファミリー歯科菊名駅前

© SHISHIDO family dental clinic

instagram
MENU

歯周病予防にも!歯科医院のビタミンC点滴とは

blog

歯科医院で行うビタミンC点滴の魅力とは?

こんにちは。
ししどファミリー歯科菊名駅前院長の田中です。

今回は「ビタミンC」の意外な効果についてお話しします。

ビタミンCと聞くと、多くの方は「美容に良い」「肌の調子を整える」といったイメージを持たれるのではないでしょうか?
確かに、ビタミンCは美肌の維持に欠かせない成分ですが、それだけではありません。
実は、この栄養素は お口の健康 にも深く関わっているのです。

「ビタミンCがお口の健康に?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本日は、ビタミンCがどのように口腔内の健康をサポートしているのか、その具体的な働きをご紹介します。さらに、当院で実施しているビタミンC点滴のメリットについても詳しくお伝えしていきます!

 

ビタミンCが果たす大切な役割とは?

ビタミンCは私たちの体内で生成することができない栄養素です。
そのため、健康を維持するためには、食事やサプリメントなどを通じて外部からしっかり摂取する必要があります。
ビタミンCは、免疫力を高めたり、コラーゲンの生成を助けたりと、体内で多くの役割を担っています。その中でも、特に口腔内の健康に関係するのが「歯ぐき」のサポートです。
歯周病や炎症の原因となる細菌と闘う力を高め、健康的な歯ぐきを維持する助けとなります。
また、傷ついた組織の回復を早める作用も期待できるため、治療中や術後のケアとしても注目されています。

人の体で作れない「必須栄養素」

ビタミンCは、私たちの体内で作り出すことができないため、食べ物やサプリメントから外部的に摂取する必要があります。その働きには次のような特徴があります。

1. 抗酸化作用によるアンチエイジングと病気予防

ビタミンCは、強力な抗酸化作用を持ち、体内で発生する「活性酸素」を除去します。活性酸素は適度な量であれば免疫機能を助けますが、増えすぎるとタンパク質や脂質、DNAにダメージを与え、老化や糖尿病、動脈硬化、白内障などの病気リスクを高めます。ビタミンCが活性酸素の働きを抑え、健康を守るサポートをするのです。

2. コラーゲン合成のサポート

「コラーゲン」と聞くと、美容成分をイメージされるかもしれませんが、実は肌だけでなく髪、骨、血管など、体のあらゆる部分で細胞同士をつなぎ、組織を維持する大切な役割を担っています。ビタミンCはこのコラーゲンの合成を助けるため、健康な体を保つためにも欠かせない栄養素なのです。

3. 鉄分の吸収を促進

鉄分は、血液中で酸素を運ぶために必要なだけでなく、コラーゲン合成にも関わっています。ビタミンCは鉄の吸収を高める作用があり、貧血予防や健康な組織作りに貢献します。鉄分とビタミンCを一緒に摂ることで、より効率的に体内に取り入れることができます。

4. 解毒酵素の活性維持

ビタミンCは、体内に入った異物を分解・解毒する酵素「シトクロームP-450」を活性化する働きがあります。この酵素がしっかり機能することで、有害物質が体内に蓄積されるリスクを軽減し、健康を維持します。

ビタミンCはこれほど多くの役割を果たしている一方で、日常生活では不足しがちな栄養素の一つです。ここからは、その特徴について詳しく説明していきます。

ビタミンCの特徴と重要性

ビタミンCは、健康を維持するために欠かせない栄養素ですが、その特性を正しく理解することで、より効果的に取り入れることができます。ここでは、ビタミンCの特徴を詳しく解説します。

1. 水溶性ビタミン

ビタミンCは水溶性のビタミンで、水に溶けやすい性質を持っています。体内に蓄積されにくく、余分な分は尿として排出されるため、毎日一定量を摂取する必要があります。定期的に補給することで、ビタミンC不足による影響を防ぐことができます。

2. 体内で合成できない

ビタミンCは、人間の体内で生成できない栄養素の一つです。そのため、外部から摂取することが必要不可欠です。新鮮な果物や野菜(例:オレンジ、キウイ、ブロッコリー、ピーマンなど)はビタミンCを豊富に含み、効率的な摂取源となります。ビタミンCが不足すると、免疫機能の低下やコラーゲン生成の障害が起こり、壊血病などの深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

3. 酸化ストレスで消耗されやすい

ビタミンCは、酸化ストレスにさらされると効果が失われやすい性質を持っています。酸化ストレスとは、紫外線、喫煙、汚染物質などによって体内の活性酸素が増加し、細胞を傷つける状態を指します。ビタミンCは強力な抗酸化作用によって活性酸素を中和しますが、ストレスが多い環境では急速に消耗されるため、より多くの摂取が求められます。

 

ストレスとビタミンCの関係

では、ビタミンCは日常的なストレスとどのように関係しているのでしょうか?
ストレスを感じたとき、体内では活性酸素が増え、ビタミンCの需要が高まります。例えば、仕事や家事で忙しい毎日、紫外線や環境汚染にさらされる日々を過ごしていると、知らず知らずのうちにビタミンCが不足しがちになります。

ストレスが私たちの体に与える影響は計り知れません。
そのため、適切な対処が欠かせないのです。ストレスを感じると、体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。これは腎臓の一部である副腎から放出され、交感神経を刺激して体を緊張状態に保つ働きを持っています。

コルチゾールの分泌によって、脈拍や血圧が上昇し、脳が覚醒状態になることで、体はストレスに立ち向かう準備を整えます。通常であれば、必要な分だけコルチゾールが分泌されますが、ストレスが長期間続くと、過剰に分泌されたり、逆に必要なときに十分な分泌がされなくなり、体のバランスが崩れることがあります。

ビタミンCの役割

実は、このコルチゾールの生成には、ビタミンCが不可欠です。ストレスが溜まると体内でビタミンCの消費量が増え、不足しやすくなるのです。そのため、ストレス対策としてビタミンCを十分に補給することが大切です。ビタミンCはコルチゾールの生成をサポートし、ストレスへの防御力を高める働きを持っています。

特に、コルチゾールは朝(起床時)に分泌量が増えることが知られています。そのため、夜寝る前にビタミンCを摂取することで、ストレスから体を守る効果が期待できると言われています。

ここで気になるのが、ストレスが私たちの口の中、つまり歯や歯ぐきにどのような影響を与えるのか、という点です。次にストレスと口腔内環境との関係について詳しくお話しします。

 

ストレスと歯の健康の意外な関係

ストレスは、心身だけでなく、お口の健康にも大きな影響を与えます。特に歯や顎に現れる影響には、意外と気づきにくいものもあります。以下に具体的な例を挙げてみましょう。

1. 歯ぎしりや食いしばり

ストレスを感じると、無意識のうちに顎に力が入りやすくなります。その結果、歯ぎしりや食いしばりが増えることがあります。これらの行為が続くと、顎に過度な負担がかかり、以下のような問題を引き起こすことがあります:

  • 顎関節症:顎の痛みや違和感、口を開けにくくなる症状
  • 歯の摩耗:歯がすり減り、形状が変化する
  • 知覚過敏:摩耗した歯の表面が刺激に敏感になる

2. 唾液分泌の減少

ストレスは、唾液の分泌を減少させることがあります。唾液は口腔内を潤し、細菌の繁殖を抑える重要な役割を果たしますが、唾液量が減ると以下のリスクが高まります:

  • 口内炎
  • 歯周病の進行
  • 虫歯の発生

3. 免疫力の低下と口腔内環境

ストレスによる免疫力低下は、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。免疫力が弱まると、歯周病菌やその他の有害な細菌が増加し、炎症や感染症が進行しやすくなります。

ストレス発散がもたらす意外な側面

一部の研究では、ストレス発散として歯ぎしりが役立つ場合もあると報告されています。ただし、これが長期間続くと歯や顎に悪影響を及ぼすため、適切なケアが必要です。

ストレス管理は心身の健康だけでなく、お口の健康を守るためにも欠かせません。日々の生活でストレスを軽減する工夫を取り入れることに加え、歯科医での定期的なチェックや適切な栄養補給も効果的です。

ビタミンCと歯周病の深い関係

 

ししどファミリー歯科菊名駅前では、歯周病の治療と予防において「ビタミンC」の重要性を特に強調しています。これまでのブログでも歯周病について触れてきましたが、今回は歯周病とビタミンCの関係について、より詳しくお話しします。

歯周病と活性酸素の関係

歯周病が進行すると、歯茎の炎症により体内で活性酸素が増加します。この活性酸素は、歯茎や周囲の組織を破壊し、歯周病をさらに悪化させる原因となります。歯茎の組織の約60%はコラーゲンで構成されており、コラーゲンが健康を保つことは、歯茎の強度を維持し、歯をしっかりと支えるために欠かせません。

ビタミンCの役割

ビタミンCは、コラーゲンの合成に必要不可欠な栄養素です。ある研究では、ビタミンCを十分に摂取することでコラーゲンの生成が約4.7倍に増加することが確認されています【Nishida et al., 2000】。そのため、ビタミンCは歯茎の組織を強化し、歯周病の予防や改善に役立ちます。

また、ビタミンCには強力な抗酸化作用があり、歯周病によって増加する活性酸素を中和する効果も期待されています。ビタミンCが豊富な食事を心がけることで、活性酸素によるダメージを軽減し、歯周病の進行を抑える可能性があります。

研究が示すビタミンCと歯周病の関連性

多くの研究が、ビタミンCの摂取量と歯周病リスクの低減との関連を示しています。ビタミンC不足は、歯周病のリスク要因の一つであることが明らかになっており、予防と治療のためにはビタミンCをしっかり摂取することが非常に重要です【Amarasena et al., 2005】。

ビタミンC点滴・注射の活用

こうした背景から、当院ではビタミンCを効率的に摂取するための「ビタミンC点滴」や「注射」を行っています。錠剤や食事では吸収が制限される場合がありますが、点滴や注射によって直接体内に取り入れることで、より高い効果が期待できます。

特に、歯周病の治療や外科手術など、体に負担がかかる場面では、ビタミンC点滴がストレス軽減や組織回復のサポートに役立ちます。当院ではリラックスできる環境の中で、この治療を安心して受けていただけるよう心がけています。

 

まとめ

「ビタミンC」といえば美容効果をイメージされる方も多いかもしれませんが、実はお口の健康にも欠かせない役割を果たしていることをご理解いただけたのではないでしょうか。ビタミンCは、歯茎の健康維持や歯周病予防だけでなく、体全体の健康をサポートする重要な栄養素です。

そのため、ビタミンCは歯科医療とも深く関係しており、当院ではその効果を最大限に活かす治療をご提案しています。

ぜひ、日常生活の中でビタミンCを意識的に取り入れ、体とお口の健康を守る習慣を始めてみてください。健康的な毎日をサポートするお手伝いができれば幸いです。

 

菊名駅西口の歯科・歯医者

ししどファミリー歯科菊名駅前

〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名7-1-7 ステーションプラザ菊名1F

 

【アクセス】

東急東横線・JR横浜線「菊名駅」から徒歩1分

駐車場2台完備

監修者

ししどファミリー歯科菊名駅前 院長 田中ふみ

ししどファミリー歯科菊名駅前
院長 田中ふみ

生まれ育った横浜市菊名にて開院。
地域のかかりつけ医として歯周病、むし歯の予防・治療、小児歯科、インプラント、入れ歯治療など幅広く対応。
患者様のお口の健康をサポートします。

資格・所属学会

  • 現代エンドの最新トピックスin札幌
  • club SBC
自費治療専門サイト WEB予約 instagram youtube
pagetop