ししどファミリー歯科菊名駅前

© SHISHIDO family dental clinic

instagram
MENU

オーラルフレイルとは?口の衰えが全身の健康に影響する理由

blog

オーラルフレイルと口腔機能低下症

こんにちは!ししどファミリー歯科菊名駅前院長の田中です。

朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。体調を崩さないよう、温かくしてお過ごしください。

さて、今日は 「オーラルフレイル」 についてのお話です。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は最近、とても注目されている重要なテーマなんです。

  • 食事中に飲み込みにくさを感じる
  • むせやすくなった
  • 口が乾きやすい
  • 薬が飲みにくくなった

このような症状に心当たりはありませんか?

もし当てはまるものがあれば、それは 「オーラルフレイル」や「口腔機能低下症」 のサインかもしれません。

今回は、この オーラルフレイルとは何か、どう対策すればいいのか を分かりやすくお伝えしていきます!

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

オーラルフレイルとは?— 口の衰えが健康に与える影響

「フレイル」とは、高齢になることで 体力や筋力、認知機能、社会とのつながり などが徐々に衰えていく状態を指します。これが進行すると、生活の質が低下し、健康リスクが高まることが知られています。

その中でも 「オーラルフレイル」 とは、 食べる・噛む・話すといった口腔の機能が低下していく状態 のことをいいます。

オーラルフレイルの主な症状

  • 食べ物を上手く噛めなくなる
  • 飲み込みにくくなる(嚥下機能の低下)
  • 発音が不明瞭になる
  • 口が乾きやすくなる(ドライマウス)

このような変化が起こると、食事がしづらくなったり、会話がスムーズにできなくなったりして、人とのコミュニケーションが減ってしまいます。さらに、口の筋力が衰えることで ますます機能低下が進む という悪循環に陥ることも。

オーラルフレイルと全身の健康の関係

オーラルフレイルは 全身のフレイル(虚弱)の初期兆候 と考えられています。放置すると、筋力の低下や社会的な孤立を招き、最終的には生活機能の低下につながる可能性があるのです。

特に、 噛む力や飲み込む力が低下 すると、誤嚥(飲食物が気道に入ること)のリスクが高まり、 誤嚥性肺炎などの深刻な健康問題 を引き起こすこともあります。

オーラルフレイルを防ぐには?

オーラルフレイルの進行を防ぐためには、 早めの対策が重要 です。

  • 口腔体操を習慣にする(口周りの筋肉を鍛える)
  • 噛む力を鍛える食事を意識する(よく噛む習慣をつける)
  • 定期的に歯科検診を受ける(専門的なチェックを受ける)

これらを実践することで、口腔機能を維持し、健康的な生活を送ることができます。

しかし、オーラルフレイルが進行すると 「口腔機能低下症」 という病気の段階に入ることがあります。では、 口腔機能低下症とは何か? 次に詳しく解説していきます。

 

口腔機能低下症とは?— 進行するとどうなるのか

前述の オーラルフレイルが進行 すると、「口腔機能低下症」 という状態に移行します。これは 加齢による影響 が主な原因ですが、他にも歯の喪失や生活習慣などが関係し、口の機能が大きく低下してしまう疾患です。

 

口腔機能低下症の主な症状

口腔機能低下症には、以下の 7つの主な症状 があります。

  1. 口の中が不衛生になる(口腔不潔)
    → 口の中に細菌が増えることで、 誤嚥性肺炎のリスクが上昇 します。
  2. 口の中が乾く(口腔乾燥)
    → 唾液の分泌が減ることで 自浄作用や殺菌作用が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。
  3. むせやすくなる(嚥下機能低下)
    → 飲み込む力が弱まると、食事中に むせたり、誤嚥しやすく なります。
  4. 噛む力が弱くなる(咬合力低下)
    → 歯周病や虫歯による 歯の喪失 により、食べ物をしっかり噛めなくなることがあります。
  5. 食べこぼしや話しにくさを感じる(舌口唇運動機能低下)
    → 唇や舌の動きが低下すると、 食べこぼしが増えたり、発音が不明瞭 になることがあります。
  6. 食べ物や薬が飲み込みにくくなる(低舌圧)
    → 舌の力が弱まることで、 食べ物や薬を飲み込むのが難しく なります。
  7. 食べ物が噛みにくくなる(咀嚼機能低下)
    → 口を開け閉めする筋肉が衰えると、 硬い食べ物が噛みにくく なります。

 

口腔機能低下症の診断基準とは?

前述の 7つの症状のうち、3つ以上が当てはまる場合口腔機能低下症 と診断されます。

実際の診断は 歯科医院で行う専門的な検査 によって判断されます。では、具体的にどのような検査があるのか見ていきましょう。

 

口腔機能低下症の検査方法

  • 口腔の衛生状態(口腔不潔)
    舌の汚れ(舌苔) をチェックし、口腔内の衛生状態を評価します。
  • 口の乾燥度(口腔乾燥)
    口腔水分計 を使って口の中の水分量を測定します。
    → 別の方法として、 乾燥したガーゼを2分間噛み、唾液量を測定 することもあります。
  • 飲み込む力(嚥下機能低下)
    反復唾液嚥下テスト(一定時間内に何回唾を飲み込めるか測る)
    頚部聴診法(喉の音を聴診器で確認する)
    → 必要に応じて、嚥下造影検査や内視鏡検査 で詳細な評価を行います。
  • 噛む力(咬合力低下)
    咬合力測定キット を使って噛む力を測定
    残存歯の数を確認 し、咬合状態を評価
  • 舌や唇の動き(舌口唇運動機能低下)
    「パ」「タ」「カ」テスト(オーラルディアドコキネシス)
    (10秒間に「パ」「タ」「カ」を何回発音できるかを測定)
  • 舌の力(低舌圧)
    専用の機器 を用いて舌が上顎に押し付ける力(舌圧)を測定
  • 噛む機能(咀嚼機能低下)
    グミゼリー咀嚼テスト
    (グミゼリーを噛んだ後、水を含んで吐き出し、水に含まれるグルコース濃度 で咀嚼機能を評価)
    細かくなったゼリーの状態 を観察する方法もあり

これらの検査を通じて 口腔機能の状態を総合的に診断 し、適切な対策が求められます。

口腔機能の低下は 早期発見と予防が大切 です。気になる症状がある場合は、ぜひ 歯科医院でチェック してもらいましょう!

口の健康は全身の健康につながる!

いかがでしたでしょうか?今回は、オーラルフレイルと口腔機能低下症 についてお話ししました。

例えば、歯みがきがうまくできなくなり、口の中が不衛生になると、細菌が増えて誤嚥性肺炎のリスクが高まります。さらに、噛む力が弱くなると、食べられる食品が偏り、栄養不足につながる こともあります。その結果、全身の筋力が低下 してしまう可能性があるのです。

また、舌や唇の動きが衰えると、話しづらくなり、人との会話を避けがちに なってしまうことも。これが続くと、外出や社会活動の機会が減り、社会とのつながりが薄れてしまう ことにもつながります。

このように、口の健康は全身の健康と深く関わっている ため、オーラルフレイルの早期発見と対策がとても大切です。

でも、安心してください!
生活習慣を見直し、適切なトレーニングを行うことで、口腔機能は少しずつ改善できます。

次回は、オーラルフレイルを予防・改善する方法について、詳しくお話ししていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

歯科治療ならししどファミリー歯科菊名駅前へ

今回は オーラルフレイル についてお話ししました。

当院では、多くの患者さまの歯科治療を行っており、お口の健康をサポートしています。

また、お口の悩みやセカンドオピニオンのご相談も承っております

「これって治療が必要なのかな?」
「他の選択肢も知りたい…」

そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください!

お口の健康を守るために、スタッフ一同サポートさせていただきます。

 

菊名駅西口の歯科・歯医者

ししどファミリー歯科菊名駅前

〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名7-1-7 ステーションプラザ菊名1F

【アクセス】

東急東横線・JR横浜線「菊名駅」から徒歩1分

駐車場2台完備

監修者

ししどファミリー歯科菊名駅前 院長 田中ふみ

ししどファミリー歯科菊名駅前
院長 田中ふみ

生まれ育った横浜市菊名にて開院。
地域のかかりつけ医として歯周病、むし歯の予防・治療、小児歯科、インプラント、入れ歯治療など幅広く対応。
患者様のお口の健康をサポートします。

資格・所属学会

  • 現代エンドの最新トピックスin札幌
  • club SBC
自費治療専門サイト WEB予約 instagram youtube
pagetop