噛み合わせについて考えてみませんか?
こんにちは!ししどファミリー歯科菊名駅前の院長の田中です。
本日は「噛み合わせ」についてお話しします。
当院では矯正治療も行っており、噛み合わせとは切っても切れない関係にあります。
実は、噛み合わせが整っているかどうかで、見た目だけでなく体全体の健康にも影響が出るんです。
理想的な噛み合わせってどんなもの?逆に、よくない噛み合わせにはどんな症状があるのでしょうか?さらには、ご自宅で簡単にできるセルフチェック方法まで、丁寧に解説していきます。
噛み合わせについて少しでも気になる方、ぜひ読んでみてくださいね!
まず、理想的な噛み合わせとは?
一体どんな形が「良い噛み合わせ」なのでしょうか?実は、理想的な噛み合わせを考えるには、さまざまな視点で見ることが大切です。
たとえば、前歯の前後の位置関係もその一つ。噛み合わせを評価するときによく使われる言葉として「オーバージェット」や「オーバーバイト」があります。これらは、上下の歯が噛み合ったときの位置関係を表しています。
噛み合わせをしっかり理解することで、自分の歯並びや口の健康について新たな発見があるかもしれません!
オーバージェット
上下の前歯の水平的(前後的)な位置関係を表します。
たとえば、いわゆる「出っ歯」と呼ばれる上顎前突の場合、この値が大きくなります。一方で、「受け口」と呼ばれる下顎前突の状態では、この値がマイナスになります。
オーバーバイト
上下の前歯の垂直的な位置関係を指します。
上の前歯が深く下の前歯を覆い隠している場合、この値が大きくなります。逆に、前歯が全く噛み合わず隙間がある場合(受け口)では、値がマイナスになります。
どちらも理想的な数値は1mmから2mm程度とされています。
奥歯(臼歯)の噛み合わせ
奥歯では、1本の歯に対して反対側の歯2本が噛み合う「1歯対2歯の関係」が理想です。
たとえば、上の奥歯の4番目は、下の奥歯2本と噛み合う形になります。この関係が全ての歯で見られるのが、理想的な噛み合わせといえます。
歯列(歯の並び)の形
理想的な歯列には、歯の大きさに対して十分なスペースが必要です。スペースが足りない場合、歯が重なったり、外に出たりして凸凹になります。
また、上下の歯列がともにU字型のアーチを描いていることが理想的で、通常は下の歯列が上の歯列の内側に収まっています。
噛み合わせ不良=不正咬合とは?
噛み合わせ不良、つまり「不正咬合」とは、歯が正しく噛み合っていない状態を指します。
多くの方は「歯並びの問題」と思いがちですが、実はそれだけではありません。
不正咬合は、歯の生え方だけでなく、顎の成長異常や指しゃぶり、舌癖などの癖が原因となることもあります。また、遺伝的な要因が関係している場合も少なくありません。
不正咬合にはさまざまな種類があり、次回以降のブログで具体的な種類や対処法について詳しくお伝えしていきます。
さらに、不正咬合は単に噛みにくいだけではなく、咀嚼や発音に支障をきたしたり、顎の発育や顎関節に悪影響を及ぼすこともあります。見た目に関するコンプレックスが心理的なストレスを生むことも少なくありません。
今回は、不正咬合が引き起こすこれらの影響について、詳しく掘り下げていきたいと思います!
肩こりや頭痛との関係
顎は、大きな筋肉によって支えられています。その中でも、咬筋や側頭筋といった咀嚼筋が重要な役割を果たしています。しかし、噛み合わせが悪いとこれらの筋肉のバランスが崩れることがあります。
その結果、肩こりや頭痛の原因となることも。もちろん、肩こりや頭痛にはさまざまな要因が関わりますが、不正咬合がその一因となるケースも少なくありません。
「なんだか肩が重い」「頻繁に頭痛がする」と感じている方は、一度噛み合わせをチェックしてみるのも良いかもしれません。歯並びや噛み合わせの改善が、不調解消への一歩になるかもしれませんよ!
虫歯・歯周病のリスクが高まる
歯並びが悪いと、歯と歯の間に食べカスが溜まりやすくなり、その結果、歯ブラシだけではしっかり清掃できないことが多くなります。
また、噛み合わせが悪いと、うまく噛めずに咀嚼効率が低下します。
これによって、食事の際に噛む回数が減り、唾液の分泌も少なくなります。
これらの清掃不足と唾液量の減少が重なることで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
さらに、噛み合わせのバランスが崩れ、特定の歯に過度な負担がかかることで、歯周病が進行しやすくなることもあります。
健康な歯を守るためにも、噛み合わせや歯並びのケアはとても重要です!
力が入らない原因とは?
スポーツ選手が食いしばって力を発揮するシーンを見たことがあるかもしれませんが、実は噛み合わせが悪いと、食いしばることが難しくなり、思うように力を出せなくなることがあります。
奥歯の噛み合わせが崩れていると、歯を食いしばるときに十分な力が入らないため、パフォーマンスに影響が出る場合もあります。
そのため、スポーツ選手用のマウスピースが使用されているのも、こうした問題を防ぐためです。噛み合わせを整えることで、力の発揮がスムーズになるかもしれませんね!
噛み合わせが全身に与える影響
噛み合わせが悪いと、食べ物を十分に噛まずに飲み込んでしまうことが多くなり、咀嚼効率が低下します。これにより、消化器に負担がかかり、胃炎や大腸炎など、消化器系の不調が起こりやすくなります。
噛み合わせの問題は、口の中だけでなく、全身の健康にも影響を与えることがあります。お口のケアをしっかり行うことが、全身の健康にもつながる大切なポイントです。
顎関節症のリスク
噛み合わせの基盤となるのは顎です。噛み合わせが悪いと、一部の歯が過度に接触したり、逆に全く接触しない歯があったりして、噛み合わせのバランスが崩れます。これが原因で、顎関節に大きな負担がかかることになります。
多くの場合、人はこの状態を気にせず生活を続けてしまいますが、その結果、顎関節症のリスクが高まります。気づいた時には症状が出ていることがよくありますので、早期の対処が重要です。
耳、鼻、喉の疾患との関連
出っ歯や受け口などで口を閉じにくい人は、自然と口呼吸が増えることがあります。この問題は、特に幼少期に見られることが多いです。
口呼吸が続くことで、鼻炎や扁桃炎など、耳鼻咽喉の不調を引き起こしやすくなります。これらの症状に悩まされることがあるため、早期の改善が大切です。
次は、ご自身でできる噛み合わせのセルフチェックについてご紹介します!
セルフチェックでできる噛み合わせチェック
唇の閉じ具合チェック
上唇と下唇を軽く合わせて、上下の歯が触れない状態を確認しましょう。正常な噛み合わせでは、平常時に上下の歯が触れないことが一般的です。
次のような場合は注意が必要です
- 唇が閉じず、歯が見えてしまう
- 上の前歯が下唇を噛んでしまう
- 上唇が下唇に隠れてしまう
奥歯のチェック
奥歯でしっかり噛んだ状態で、人差し指を使って頬を広げ、歯を確認してみてください。
以下の状態が見られる場合は注意が必要です
- 上下の歯の間に大きな隙間があり、舌が見える
- 一部の下の歯が上の歯より外側に出ている
左右のバランスチェック
割りばしを横向きにして前歯で噛んでみてください。
割りばしが水平にならず、斜めになる場合は注意が必要です。
まとめ
鏡で自分の歯を見たとき、つい前歯に目が行きがちですが、実際にはしっかり噛むためには奥歯の噛み合わせがとても重要です。
つまり、噛み合わせの「機能」が最も大切であり、この機能を整えることで、審美的な部分も自然と改善されます。
噛み合わせが悪いと、全身にさまざまな不調を引き起こす可能性があり、噛み合わせは健康にとって欠かせない要素であることを改めてご理解いただけたかと思います。
もし今回の記事の内容で気になる症状やセルフチェック結果があれば、どうぞお気軽に当院にてご相談くださいね。
噛み合わせの治療ならししどファミリー歯科菊名駅前へ
いかがでしたか?
ししどファミリー歯科菊名駅前では、多くの矯正患者様にご通院いただいております。
セカンドオピニオンも承っておりますので、歯の並び、口元のお悩みを抱えている方は当院までお気軽にご連絡くださいませ。
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